・キーパーのコーティングって自分でできないのかな。
・キーパーのコーティングってお店でやるのと自分でやるのでは何が違うんだろう。
キーパーコーティングを自分でやろうか悩んでいる方が、こちらのページをご覧になっているかと思います。
お店のメニューだし、資格もないから、自分でできるわけない、そう思っている方もいるのではないでしょうか?
結論、キーパーコーティングは自分でできるメニューもあります。
今回、ガラスコーティング施工の経験のない知人が中古車に人気メニューのECOプラスダイヤモンドキーパーを自分で施工したので、その際に感じたことや、施工の注意点などを分かりやすく、工程別に紹介していきたいと思います。
キーパーコーティングを自分でやるのに必要なもの
では、キーパーコーティングを自分でやる場合に必要なものは、何でしょうか?
- 洗車道具一式
- 下地処理剤、脱脂剤
- コーティング液剤
- アプリケーター、拭き上げクロス
- 施工マニュアル
以上5点の準備が必要になります。それぞれ解説していきます。
洗車道具一式
コーティング作業をする前に、車をキレイな状態にする必要があります。
そのため、シャンプーやバケツ、スポンジ、鉄粉除去剤、拭き上げタオルなど車を一通りキレイにするための道具が必要になります。
詳しくは、車のコーティングをプロのように自分でやる方法を紹介している記事に記載してますのでご参考ください。
下地処理剤、脱脂剤
車の塗装をキレイにするには、塗装表面にある古いワックスや簡易コーティング剤などもしっかりと除去する必要があります。本来そういった古い膜を除去するとともに、研磨作業により傷を落として、美観をより高める工程が必要なのですが、なかなかDIYでは難しいと思います(キーパーにおいても研磨作業は重視されていないため、キーパーコーティングをDIYでする上では特に問題ないかと思います)
ですので、DIYでキーパーコーティングする場合は、爆ツヤやBASEなどの下地処理剤を準備しましょう。
また、コーティング施工前には脱脂作業もしたほうが良いので、脱脂剤も準備しましょう。
コーティング液剤、アプリケーター
コーティングで使用する液剤は、どのキーパーコーティングを自分でしたいかによって購入するサイトは異なります。
クリスタルキーパー・・楽天やAmazonで10,000円〜15,000円
フレッシュキーパー・・メルカリなどのフリマで10,000円〜15,000円
ダイヤモンドキーパー・・楽天やAmazonで10,000円〜15,000円
ECOプラスダイヤモンドキーパー・・メルカリなどのフリマで10,000円〜15,000円
exキーパー・・メルカリなどのフリマで20,000円〜40,000円
なお、exキーパーは施工感が不明なため、初心者の方はお店に任せたほうがよいかと思います。
拭き上げクロス
拭き上げ用のクロスも2枚は、アプリケーター同様に、コーティング液剤とセットになっていることが多いです。
が、初心者の方は液剤の塗布量が多すぎてしまったりして、2枚だけでは足りなくなることもあるので、1枚余分に準備しておくとよいでしょう。
施工マニュアル
各メニューの施工マニュアルは、クリスタルキーパーとダイヤモンドキーパーは、こちらのキーパー技研さんのサイトでPDFがあるのでご覧ください。
それ以外のフレッシュキーパーやECOプラスダイヤモンドキーパーは、YouTubeで検索すると、動画でみれるので、そちらを参照されると良いでしょう。
話題のECOプラスダイヤモンドキーパーを自分で施工してみた
知人がECOプラスダイヤモンドキーパーの施工セットをフリマで購入したので、実際にやってみて、その際に感じたことや、注意点、コツを全ての工程別に紹介していきたいと思います。
施工時間、場所で気をつけること
施工者の感想
作業は、9時から開始し、約5,6時間はかかりました。施行した日、そして次の日も晴れている日に行うことが出来ました。作業場所は、コイン式洗車場で拭き上げスペースも広く、人目を気にせず作業できたことも良かったです。
注意点、コツ
- 施工後に12時間は水濡れを避けたほうがよいため、朝早い時間から開始し、朝露などに気をつける
- 天候は次の日も晴れている日の方が安心
- 施工は、硬化不良、ムラが起きにくいように直射日光のあたらない影がある場所でおこなう
- 空いているコイン式洗車場などで人目を気にせず、集中しやすい場所があるとよい
洗車の注意点、コツ
施工者の感想
友人の車は中古車だったため、傷や汚れが多かったので、中性シャンプーで洗車、酸性ケミカルでシミ除去、BASEを使い下地処理という工程で車をリセットしました。傷が多かったですが、BASEを施工すると、傷が目立ちにくくなり、艶が出ました。
お車の状態によって、使う溶剤も異なるため、ここは知識、経験が必要になるかと思いました。
注意点、コツ
- 車の状態に応じて、適切な溶剤を使用し、汚れを落とす
- 古いワックス、コーティング被膜を落とし、傷を目立ちにくくツヤを出すために、下地処理は必ず行う
- 洗車後の拭き上げは念入りに
ダイヤモンドキーパー施工の注意点、コツ
施工者の感想
ダイヤモンドキーパーの施工は、基本下記マニュアルに沿って施工を行いました。
50センチ四方の面積毎に塗り拡げ、マニュアル通り「スポンジの動きが重くなったらケミカルを付け足す」ようにしていましたが、時に液剤を付けすぎてしまい、拭き取りに時間がかかってしまうことがありました。また、隣接パネルまで塗ってしまい、拭き漏れがあったり、エンブレムや、サイドミラーの根本部分など手の届きにくい部分に拭き漏れが目立ちました。スプレーをアプリケータースポンジに吹きかける際に、風でボディに飛びそうになったので、スプレーを吹きかける際は、車から離したところで行うようにしました。以上実際の初心者の方が施工した際の出来事を踏まえると、注意点、コツは下記です。
注意点、コツ
- スポンジに塗布する量には気をつける。付けすぎてしまったら、1箇所だけに液剤が残留しないように塗り拡げる
- 塗ってすぐには硬化しないため、縦塗りor 横塗りだけでなく必ず縦横塗り、塗れてない箇所をないようにする
- 2枚のクロスだけだと、最後の方は拭き上げがしにくくなるため、もう1枚クロスを用意しておくほうが、作業が楽にムラを防止できる
- アプリケータースポンジにスプレーする際は、車から離れたところで行う。車に飛び散ると、ムラになったりする。
- 拭き上げした後は、必ず隣接パネルにも付いてないかチェックする。また、エンブレムなど手の届きにくい細部にも拭き漏れが発生しやすいので注意する
ECOプラスレジン施工の注意点、コツ
施工者の感想
ダイヤモンドキーパーの硬化時間は約1時間なので、硬化後に、ECOプラスレジンを塗りました。ECOプラスレジンはYouTubeで施工動画を観て、ダイヤモンドキーパーよりも1回の施工範囲を2倍程度に大きめで塗るようにしました。拭き上げは、ダイヤモンドキーパーよりもしやすかったです。施工時に使用するアプリケータースポンジのサイズが大きすぎて、バンパー周りなどの細部を塗るのがやりにくかったです。
注意点、コツ
- ECOプラスレジンは、ダイヤモンドキーパーが硬化後。1時間程度待つ
- 塗ってすぐには硬化しないため、必ず縦横塗り、塗れてない箇所をないようにする。
- 拭き上げは、ダイヤモンドキーパーよりしやすいが、拭き漏れのチェックは必ず行う
- アプリケーターのスポンジは大きいため、バンパーなど塗る面積がすくない部分は、クロスを切って塗布するのが良い。もしくはスポンジをカットする。
【結論】研磨無しで良ければキーパーコーティングは自分でもできる
研磨作業は、塗装とポリッシャー、バフ、コンパウンドの最適なマッチングをできないと上手くいきません。しかもそれには、知識ではなく経験に基づく感覚的な手触り感、そして施工者にとって理想の施工空間、環境、設備が必要と言えるでしょう。
そのため、研磨作業は誰にでもできるわけではありません。
また、exキーパーに関しては、ベース・トップコーティングそれぞれ特殊な溶剤を使用しており、硬化の仕方や施工性がわからないため、お店で施工されたほうが安心と言えます。
ですので研磨作業を伴わない、exキーパー以外のメニューであれば、塗装をキレイな状態にすることができればキーパーコーティングは自分でできると思います。今回知人の施工を観て確信しました。
キーパーコーティングのメンテナンスも自分でできる?
最後に、キーパーコーティングは自分でできたものの、その後のメンテナンスも自分でできるのでしょうか?
キーパーのメンテナンスメニューは、(エコプラス)ダイヤモンドキーパー、exキーパーに存在しますが、基本的には、①クリーニング+トップ皮膜の補充 ②ベースコーティングからやり直しのどちらかになります。
車のコーティングのメンテナンスに関してはこちらで詳しく解説していますのでよろしければご覧ください。
自分でキーパーコーティングのメンテナンスをすると、次の3つのうちどれかになるでしょう。
1.ミネラルオフ
キーパーのオプションメニューの1つとしてある、「ミネラルオフ」。こちらのケミカルは市販されているので、一般の方も購入が可能です。キーパーが謳う主な機能としては、シミや汚れを取ることで、無機質のミネラルの膜が落とされ、撥水が蘇るとのことですが、成分を見る限りシリコンレジンも含有されているので、撥水が蘇るのは、ミネラルの膜が落とされたから復元、というより、シリコンレジンの効果だと思います。
いづれにせよ、簡易なクリーニング+撥水性能の向上ができるので、シミができたり、撥水が弱くなってきたタイミングでできるメンテナンスのひとつかと思います。(2週間に1回しっかりと洗車できていれば、不要なメンテナンスかと思います)
作業マニュアルはこちらをご覧ください。
2.グラスアップ or BASE +トップコーティング
先程のミネラルオフよりもより本格的なメンテナンスとしては、トップ被膜の補充です。
つまり、トップ被膜をクリーニングしたあとに、トップコーティングを施すメンテナンスになります。
具体的な作業としては、通常の洗車後、洗車では取り切れない汚れ、シミを取るために、アルカリ性のバク艶ではなく、キーパーのグラスアップや中性であるBASEを使用しクリーニングを行います。
そしてその後、トップコーティングのレジン被膜を塗って完了、という流れです。頻度としては、半年から1年に1回できればよいかと思います。
3.爆ツヤ後、ベースコーティングから再施工
こちらはメンテナンスというより、個人的には再施工の意味合いが強いものになります。
つまり、爆ツヤからやり直しです。あまり洗車ができておらず、シミだらけの場合はこちらがよいでしょう。
内容としては、洗車後、爆ツヤを実施。そしてベースのガラス被膜を施工、最後にレジン被膜を塗って完了という流れです。爆ツヤでどこまでキレイになるかは、シミの深さにもよりますが、場合によっては、シミを落とすために酸性ケミカルが必要になるケースもあります。
まとめ
以上、キーパーコーティングを自分で施工する場合に、どんな点を注意して施工すればうまくいくか、実際に初心者の方が施工された経験、お声をもとに、解説してきました。
車を素の塗装の状態にきちんとリセットさえすることができれば、後はコーティング作業での注意点を意識して施工することで、多くの方がキーパーコーティングを上手く自分で行うことが可能です。
是非、一度トライされてみてはいかがでしょうか。
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