- 車のコーティングって意味ないし無駄でしょ？なんのためにやるのだろう。
- コーティングしなくても、定期的な洗車でキレイになるからコーティングは無駄！
車のコーティングって、「感動的なツヤ感と光沢でやってよかった！」とすごく満足される方がいる一方で、「こんなコーティングならやらない方がよかった。無駄なお金払った。」と不満を持つ方もいらっしゃいます。
なにがこのような差を生み、後悔させることを防ぐことが出来るのでしょうか？
コーティング自体が、普段馴染みのないサービスで判断しづらく、目に見えないサービスというところも大きいですが、原因は大きく3つ。①本来コーティングの必要の無い方がコーティングされた ②コーティング後メンテナンス、洗車をしなかった ③自分が満足できるお店でコーティングしなかった、のいづれかであることが多いです。
本来コーティングは、長く愛車を楽しみたい方にとっては必要なサービスだと思います。
こちらのページでは、コーティングが必要な理由を説明しつつ、3つの理由の詳細について防止策とともに説明していきたいと思います。
車のコーティングの必要性
そもそも車のコーティングは、何のためにあるのでしょうか？
- 車の塗装や素材を守るため
- 傷を取って、肌を整えてキレイに見せる
2つの目的があります。
車を守るため
車の塗装や未塗装樹脂など、何も保護膜がない環境のままだと様々な「外的要因」により汚れやすく、そして痛みやすい状況になってしまいます。
外的要因とは、花粉や、黄砂、水垢、鉄粉、そして紫外線などです。
特に紫外線はコーティングがないと、数年でクリアの剥がれや、樹脂の白化、ヘッドライトの黄ばみなどが生じるリスクがあります。
人間の身体も、紫外線に弱いので、日焼け止めのクリームを塗ったりしますよね。それと同じで車も痛みやすいので
このような現象を防止し、塗装、車のパーツを守るためにコーティングは存在します。
傷を取り、肌を整え、綺麗を維持するため
車のコーティングは塗って拭き上げて硬化させて終了、ではありません。
コーティング前に、車の傷をとりコーティングに適した状態を作る、下地処理が必要になります。
なぜなら新車とはいえ、お客様に納車直後の車とはいえ、普通に車には傷があるんです。新車=傷一つ無いピカピカの車、ではないのです。
納車直後にコーティング専門店に持っていったら、大きな傷がボンネットにあることに気づき、ディーラーに戻って、再塗装。車の1パネルが何かしらの理由で再塗装されていて、その際の塗装ミストが他のパネルにも飛んでいて、白く曇っていた。などなど。お客様は気づかないだろう、ということなんでしょうか。
このような背景もあり、新車=傷、シミ一つ無い状態を作るためにも適切な下地処理が必要になってきます。
そして下地処理された後にコーティングすることで、艶や光沢が増し、より官能的な美観を作ることができます。
丹精込めて作り上げられた美観は、コーティングにより汚れが落ちやすくなっているので、洗車が楽になり、その美観維持にも役立ちます。
コーティング施工後に「コーティングなんて無駄！」と思ってしまう理由
本来コーティングの必要の無い方がコーティングしてしまった
車のコーティングは本来不要の方もいらっしゃいます。ただ昨今ですとディーラーはじめ、様々なお店でコーティングができるようになっており、大幅な値引きしてまで販促しているお店もあるため、「実際良くわからないけどコーティングした。」という方もいらっしゃいます。そういう方の中には、思っていたのと違う！となり、後々不満を抱く方も多いでしょう。
そのため、そもそもプロの目からみて、こんな方にはコーティングしてほしくない、コーティングしない方がよい、という方がいるのは事実なので、特徴を解説しようと思います。
- 1年以内に車を変更される予定の方
- 車=移動手段の方
- 車の美観をあまり気にされない方
この3点のいづれかに当てはまる方は、コーティングはすべきではないと思います。
コーティング後メンテナンス、洗車をしなかった
コーティングしたからといって、洗車しなくてもよい、というわけではありません。塗装同様、コーティング被膜も油汚れや空気中の粉塵など、放っておくと堆積してしまいます。それが水垢ぎっしりの状態につながり、「コーティングって無駄だった。」という考えになってしまうのです。
そのため、コーティング施工後、少なくとも汚れたら、適宜洗車を行わなければなりません。お店によっては、定期的なメンテナンスを提供している場合もあります。
コーティング施工後は、水洗い洗車だけでも汚れが落ちやすい状態になっているので、利用頻度・保管環境にもよりますが、少なくとも2週間に1回は洗車するように心がけましょう。そうすれば、本当のコーティング効果を実感できるはずです。
洗車がご自身でできない時間がない方は、洗車専門店等で手洗い洗車が数千円でできるので、そちらに依頼するのも手かと思います。
自分が満足できるお店でコーティングしなかった
コーティングに求めるお客様の価値観と、お店の特徴(質と価格のバランス)がマッチしていなかったために、不満を抱くということもあります。
具体的には、「価格よりも何より質、細かい部分までしっかり傷をとり最先端のコーティングをしてほしい」と思っていたお客さんに、ディーラーがするコーティングは、「よく見たらピアノブラックのピラー部分に傷が残っていて、気になってしょうがない、コーティングも5年とか言っておきながら洗車のたびに撥水弱くなっていて、部分によっては撥水利いてないし、、」なんてこともザラにあります。
そもそもディーラーではお客様が期待していたようなコーティングは難しく、期待していたレベルのコーティングは、他のお店にあったのかもしれません。
どうしたらコーティングの満足度を高められるか
車への価値観などをベースに、自分にとってコーティングが必要か、必要でないか決める
さきほど述べて3つ、①1年以内に車を変更される予定の方 ②車=移動手段の方 ③車の美観をあまり気にされない方に当てはまる方は、コーティングは控えたほうが良いです。
特に③は、微妙なラインだと思います。ただ、微妙な方は、業者に依頼するのではなく、DIYで簡易コーティングをやってみたり、もしくは定期的な洗車で満足できるか、を試してみるのがよいかもしれません。それでも、満足いかなければ業者にお願いしてみるという方が、特に初めてコーティングを考えている方にとっては、リーズナブルだと思います。
自分にとってコーティングに求めるもの、優先順位を決め、お店毎の特徴をしっかりと把握する
まずは、自分の中で、コーティングに対する価値観をはっきりさせる必要があります。予算はどれくらいで、撥水/汚れにくさ/手触り感などコーティングに求めるものは何かということと、耐久性はどれくらいか、などある程度口頭で伝えられるぐらいのレベルになるのが良いと思います。そうしないとお店によっては、おすすめ定番メニューばかりPRしてくるところもあると思います。
また、コーティングのできるお店もディーラー、専門店、キーパー、オートバックス、イエローハットなど様々なので、お店毎の特徴を理解することも大切でしょう。こちらの記事でお店毎の特徴を解説してますので、よろしかったら御覧ください。
自分の中でコーティングに対する価値観がはっきりし、その価値観を満たしてくれそうなお店を選び、要望をしっかり伝えてみる。そうするだけで、施工後の満足度は大きく違うでしょう。
施工前に、施工後の洗車・メンテナンスをどうするか決めておく(DIYなのか、業者に依頼するのか)
最後は、洗車、メンテナンスについてです。
コーティングしたからといって汚れがつかないわけではなく、落ちやすい状態になっています。そのまま汚れがついたままの状態ですと、水シミになるリスクがあります。
ですので、定期的な洗車メンテナンス体制が必要で、施工前にどうするか決めておいたほうがよいでしょう。2週間に1回は家から近いキーパーに行って手洗い洗車をする、もしくはまずは自分で洗車をしてみる、などでしょうか。
最近ではYoutube上でも簡単にできる洗車などプロの洗車屋さんが多数紹介しているので、参考にされてみてもよいかと思います。
まとめ
コーティングが必要な理由を説明しつつ、どんな理由でコーティングの不満につながるか、どうしたら防げるか解説してきました。コーティングは実体もない、価格差もお店毎で大きい、普段馴染みない等、つかみにくいサービスです。だからこそ、そこにつけこんで、お店もあることないこというところもあります。一方で、お客様の価値観をまずは掘り下げ、どんなメニューが適しているか、丁寧にお客様の立場で話されるお店もあることも事実です。場合によっては、コーティング屋なのに、コーティングをすすめず、洗車をすすめてくるお店もあるでしょう。
紳士にお客様とむきあい、しっかりと会話のできるお店でコーティングすることが、一番満足できるかもしれません。
