コーティング効果を長持ちさせて、車をずっと綺麗なままにしておきたい。そのために、どんな洗車がよいんだろう。汚れたらどうすればよいんだろう。
お悩みの方いらっしゃるかと思います。
コーティングした車は、水洗い洗車だけでOK!と言われたご経験があるかと思いますが、果たしてそうなんでしょうか・・?実は、条件付きではOKですが、大体の方にはNGな事のほうが多いです。それはなぜか。
本記事では、コーティングした車の正しい洗車方法、ひいてはコーティング効果を長持ちさせる方法について説明していきます。
コーティングした車は水洗い洗車だけでよいの?
これは、結論ほとんどの人がNGになると思います。
確かにコーティングをすることにより、通常凹凸の多いクリア層の上に下地処理をして、平滑なコーティング層を乗せるので、コーティングをしていない車に比べ汚れが落ちやすくなり洗車が楽になる、というのは正しいかと思います。
しかし、コーティングした車を水洗いだけでよいのは、汚れたタイミングでタイムリーに水洗い洗車ができる方のみだと思います。忙しい現代人が、汚れたらすぐに水洗い洗車をできるのでしょうか?特に春先になると車好きを悩ませる、花粉や黄砂。毎日にように、花粉と黄砂のせいでボディがザラザラになり汚れてしまうのに、都度水洗い洗車をするというのは嫌気がさし多くの方が現実的に難しいかと思います。

そのため、コーティングした車に対しては、水洗い洗車だけでなく洗剤を使用した洗車も組み合わせる必要がある、というのが正しいメンテナンス方法だと思います。
コーティングした車の正しい洗車方法
では、コーティングした車の正しい洗車方法について説明します。
おすすめは手洗い洗車
おすすめの洗車方法は、手洗い洗車になります。洗車機による洗車に関しては、何もしないよりは良いですが、下記デメリットがあるため、控えていただいたほうがよいです。
洗車機による洗車のデメリット
- コーティング被膜に傷がつく・・砂や埃が付着した洗車機のブラシによりコーティング被膜に傷がつく。
- 光沢が失われる・・傷に汚れが入り込み、本来のコーティング被膜の光沢が失われる。
では、正しい手洗い洗車のポイントついて紹介します。
直射日光が強い、気温が高い時に洗車はNG
直射日光が強く、気温が高い時に洗車をしてしまうと、シャンプーが残ったり、吹き上げ前に水が蒸発することで、シミになってしまうことがあります。そのため、気温があがらない曇りの日で、朝か夕方がおすすめです。
高圧水流やジェットを多用し、水で汚れを飛ばそうとしない
シャンプー洗車前に無理に水圧で汚れをとる必要はなく、無理に落としてしまうことは反対に付着している埃・汚れが落ちる際に、ボディーに傷を残してしまうリスクがあります。無理に水圧で汚れをとるのではなく、汚れが取れなかったら、シャンプーで対応するようにしましょう。
吹き上げは念入りに。
洗車の最後のステップで、吹き上げを丁寧に行わないと水道水に含まれるミネラル分がコーティング面に残り、水シミとなってしまうことがあります。そのため、しっかりとボディーに残った水は吹き上げるようにしましょう。
洗剤は中性?弱アルカリ性?
コーティングした車に使用するカーシャンプーは、中性、弱酸性、弱アルカリ性どれでも使用可能です。
弱酸性のシャンプーは、イオンデポジットなどの水垢汚れに対して有効ですが、泥や排気ガスなどの油分、花粉、黄砂などに対応する場合は、弱アルカリ性がおすすめです。
汎用的なものは、中性カーシャンプーという位置づけになります。
水シミができたときに、酸性ケミカルは使っても大丈夫?
コーティングをしていても、定期的な洗車・メンテナンスを怠ってしまうことで、水シミがついてしまうことがあると思います。そんな時に、市販で販売されている、酸性ケミカルを使用してもよいのでしょうか?
まずは、施工されたお店に相談されることを推奨しますが、耐薬品性に優れる完全無機質のガラスコーティングであれば、酸性ケミカルを使用しても問題ないと思います。一方で、ディーラーやカー用品店など施工されるような有機質のガラス系コーティングですと、コーティング被膜が劣化し剥がれてしまうことがあります。
施工されたコーティングの特徴を理解頂いたうえで、ご自身で酸性ケミカルを使用し水シミを除去するのか、またはお店に相談し研磨で除去頂くレベルのなのか判断いただいたほうがよいと思います。
コーティングの効果を長持ちさせる方法
最後に、コーティングの効果を長持ちさせる方法について紹介します。
せっかくコーティングをしたからには、ずっと綺麗な状態を維持したいですよね。
ただ、中には「お店で謳っている持続期間よりも短く、水シミができてしまった・・」や、「撥水が弱くなった・・」という事もあるかと思います。原因としては、お店側の施工レベルが低かったということももちろん可能性としてはありますが、これは、お店選びの段階で良いお店を選べるように、注意していただく必要があります。
良い業者を選べたら、あとは車のオーナーの管理が大切かと思います。コーティングの効果を長持ちさせる方法をみていきましょう。
適切な洗車
コーティングの効果を長持ちさせるのに一番大切なことは、定期的な洗車になります。
コーティングをしたからといって洗車をしなくてもよい、というわけではありません。
汚れたらなるべく早く洗車をする、少なくとも1ヶ月に1回は洗車をすることを心がけていただければ、コーティングの効果を長持ちすることができます。
正しいメンテナンス
2つめに重要なことは、コーティングのメンテナンスになります。
よくお店のサイトをみると、「メンテナンスは重要です」とありますが、メンテナンスとは具体的に何をやることなんでしょうか?
私の考えるメンテナンスとは、「コーティング被膜の定着を確認し、通常の洗車では取りきれていないコーティング被膜の上に堆積した汚れを除去すること」だと考えています。
1年に何度もコーティングの修理、いわゆる部分施工が必要だとすると、最初のコーティングの意味は何だったのでしょうか。見方を変えると、それだけコーティング効果は持続せず、何度もコーティング被膜の張替が必要になるほど、施工が上手くいっていないという見方にもなるかと思います。(お店自らうちのコーティング効果は短命です、と言っているようなものかと、、)
素晴らしいコーティング施工ができるお店であれば、定期的な洗車があれば、コーティング被膜の修理が必要です、ということは起こらないと思います。
正しいコーティングのメンテナンスとは、定期的な洗車だけでは、除去できなかった汚れ・シミを、専門店の特殊な薬剤、スキルで除去し、コーティング被膜を長持ちさせる工程のことを、本来は指します。
施工されたお店に確認し、正しいメンテナンスを行うことでコーティング効果を長持ちさせるようにしましょう。
ボディーカバーをかけて駐車すること

コーティングの施工をお願いする際に、駐車環境をヒアリングされるケースが多いかと思います。
これは駐車環境によってコーティングの持続期間に影響するため、お店側からするとお客様にあったコーティングメニューを提案すべく必須でヒアリングする項目になります。完全屋内のガレージであれば、紫外線によるコーティング層へのダメージ、雨・雪が乾いたときに残ってしまうシミ(空気中の埃や、花粉・黄砂など雨・雪に交じって堆積したもの)の影響を最小限に抑えることができるため、お店で謳っているコーティングの持続期間よりも長続きすることが多いです。
一方で、屋外で直射日光、雨風に曝される環境に駐車するとなると、反対に持続期間が短くなるリスクもあります
そのため、屋外に駐車する方はコーティング効果を長持ちさせるためにも、紫外線を防止し、防水性の高い素材を使用しているボディカバーかけて駐車していただくことがおすすめです。
まとめ
コーティング効果を長続きさせて、いつまでもピカピカの状態にしたい。
そのためには、適切な洗車で汚れを定期的に落とすこと、そしてコーティング効果を長持ちさせるためにメンテナンスやボディーカバーを使用するなどの工夫が必要になります。
ポイント
- コーティングした車は、汚れた毎に水洗い洗車できるなら水洗いだけでOKだが、できない方はシャンプーで手洗い洗車がおすすめ。
- 酸性ケミカルを使用する場合は、完全無機質のガラスコーティングであれば問題ないが、念のため施工したお店に確認することをが推奨。有機質のガラス系コーティングは、酸性ケミカルを使うと被膜が
- コーティング効果を長持ちさせるためには、①適切な洗車 ②正しいメンテナンス(被膜の張替ではない) ③屋外駐車の場合ボディーカバーを使用する、という3つを押さえること重要。