ガラスコーティングをDIYしたら拭き残しムラで失敗、、どう除去する?

ガラスコーティングをDIYしたら拭き残しムラで失敗、、どう除去する?

・ガラスコーティングをDIYでやったら、ムラが見つかった。。どう剥離すればよいんだろう。

・ガラスコーティングをDIYでやることを考えているんだけど、失敗が怖い。どんな失敗の種類があって、そもそも自分で対処できるんだろうか。

お車を購入されて、せっかく時間をかけてDIYでやるからには、失敗なく満足の行くコーティングをしたいですよね。

そのためには、対処方法を知っておくのはもちろん、失敗を防止するための注意事項や原因を理解しておくことが大切だと思います。

そこで本記事では、ガラスコーティングをDIYでした時に起こりうる失敗を全て紹介し、原因と対策、そして対象法を解説していきたいと思います。

車のコーティングをプロのように自分で上手にやるための方法、手順を知りたい方はまずはこちらを御覧ください。

目次

ガラスコーティングをDIYした時に多い失敗例

さっそく、ガラスコーティングをDIYでやる時に起こりうる、全失敗例を紹介していきます。

対処方法だけでなく、今後防止するためにどんなことができるのかもご理解いただけると良いかと思います。

1.拭き残しによるムラ

コーティングによるムラ
真ん中あたりがムラになっている

原因

これは、シンプルに拭き忘れです。しっかり拭いたつもりでも、エンブレムやドアハンドル部分の隅などを拭き忘れ、ムラが生じることがあります。また、拭き取り用のマイクロファイバーが拭き取りにくくて、もしくは拭き取りにくくなって、ムラになってしまうこともあります。

対処方法

対処方法はいくつかあります。ステップが進む毎に深刻になります。

STEP
まず最初に試すことは、もう一度マイクロファイバーで拭いてみること
STEP
水を濡らして硬く絞ったマイクロファイバーで拭く。
STEP
再度コーティング剤をクロスにつけて、ムラ周辺に塗布してみる。
STEP
 IPAを先程の硬絞りしたマイクロファイバーに適量噴射して、柔らかく拭いてみる。

ムラは取れるけど、コーティングされている部分との色の差が生じる可能性があります。その場合は、差がなくなる範囲(1パネル分など)全体を拭き上げる必要があります。

STEP
最終手段で若干の研磨剤の入った溶剤もしくはコンパウンドを使用します。

どちらを使うかは、コーティング次第によりますが、塗装へのダメージが少ないのは、溶剤の方です。研磨できる方は研磨でも良いと思います。

溶剤として使えるものは、プロヴァイドさんのOCメンテナンスクリーナーなどが良いでしょう。こちらは、珪藻土の微粒子研磨剤が入っているので、ある程度のコーティング剤であればこれで剥離できます。こちらも同様に、水かたしぼりのクロスに適量つけ、ムラ部分に塗り拡げます。仮にコーティングしたところと、OCメンテを塗ったところに色の差があるようであれば、1パネルOCメンテを塗る必要があります。

最後にきれいな乾拭きクロスで拭き上げてリセット完了です。リセットされているかの判断は、水をかけた時に親水のような状態になっていることです。

こうなればリセット完了

コンパウンドを使う場合も同様な手順で対処しましょう。

感覚としては、コーティング剤にももちろんよりますが、ステップ1,2は、塗り終わってから30分以内のケース、ステップ3,4は、2,3時間以内といった形です。

予防策

対策としては、いくつかありますが、いちばん重要なことは、施工が終わったら必ずチェックをするということです。

ムラはどんなに気をつけても生じるもの、という意識が大切です。

プロの専門店でも、コーティングを塗り終わったら必ず確認します。適切なライトを使ってチェックし、そのあとコーティング専用ブースから外に出して、外の光でもムラがないかの確認を行います。

これまで説明してきたように、ムラは見つけるのが早いほど、対処が楽です。なので、1パネル塗ったらチェックして確認する、といった癖付けが重要かと思います。

これ以外の対策は、本記事の最後に詳細に解説していますので、「ムラ」対策が気になる方は、こちらで最下部を御覧ください。

2.コーティングの塗り忘れで撥水してないところがある

https://twitter.com/go_ima/status/1553643806318178306?s=20&t=bMkqga_QZucmLoTrjQUKMw
コーティングを依頼したら、ボンネットにコーティングできてない箇所が、、、

原因

これは、塗れてなかったから、撥水しない部分が生じるケースです。塗れてない箇所がわかるのは、雨が降ったときや洗車した時になります。本来塗装を守るために塗るコーティングが塗れていないということは、致命的な失敗と言えるでしょう。

対処方法

対処方法は、もう一度塗るのが一番簡単なケースです。まだ塗ってから日があまり経ってなく簡易的なコーティング剤であれば、塗れてない箇所と周囲を塗ることで解決しますが、もしシミが塗れてない箇所に出来ていたり、塗れている箇所と塗れてない箇所の色差があるようであれば、やり直しになります。

その場合は、ムラのケースと同じですが、ステップ4、ステップ5で対処する形になるでしょう。

予防策

対策としては、2つあります。①塗る手順を決めておくことと、②縦横2回塗るようにすること、です。

塗る手順は、例えばボンネットやるなら、4つにわけて、時計回りに塗っていくなどです。自分が決めたルールで良いと思います。

縦横2回塗りはしたほうがよい

縦横2回塗るとは、塗布クロスの動かし方を上記写真のように、水平方向に上から下に動かして、その後、抜けがないように、垂直方向に左から右に塗っていく、といった形です。どうしても水平方向、垂直方向だけになってしまうと抜けが生じやすいので、重なっても良いので、2回塗ることがおすすめです。

3.硬化前に水にぬれてしまう

原因

晴れの予報が急に雨が降ってきてしまうケース、どうしてもあると思います。硬化する前なので、水気は避けないといけません。温度差による夜露、朝露で気づいたら水が塗装の上に乗っていた、ということもできる限り避けなければいけません。(なので朝早い時間から施工をおすすめします)

対処方法

雨に当たってしまったら、雨の当たらない場所に移動し、水滴を残さず丁寧に優しく拭き上げることです。

ただし、そもそも移動先もないようであれば、雨に当たらない状態を作れないので、雨が止むのをまつしかありません。その後、止んだら、水滴を拭き上げて、様子をみることをおすすめします。撥水に障害があったり、ムラがでてしまった場合は、やり直しするほうがよいとおもいます。

予防策

対策としては、運的な要素もあるので難しいですが、雨が施工日、施工翌日の2日間振らない日で施工すること。あとは可能なら、屋内や屋根付きで水が当たらない場所で施工することだと思います。

4.作業中にシミがある場所にそのまま塗ってしまった

原因

塗っている最中にシミがあるのに気づき、そのまま塗ってしまうケースあると思います。

それは、コーティング作業前に洗車の段階における確認不足と言えるでしょう。

対処方法

対処方法としては、シミがあることを気にしないのであれば、そのままでよいかと思いますが、気になるようであれば

塗ってすぐの段階であれば、部位にもよりますが、水を濡らして硬く絞ったクロスで拭き取り、酸性ケミカルやコンパウンドでシミを除去。その後、再度脱脂し、その部位 or 1パネル全体を再度コーティングを塗り直すことになると思います。

予防策

対策としては、シンプルでコーティング作業前の洗車の段階で良く観察することです。シミを無くすことも下地処理の大切な要素ですから、あらゆる角度から丁寧チェックし、気になる部分はコーティング作業前に全てなくしておきましょう。

5.コーティングを塗っていると、白っぽくなったり変色した

原因

これは、簡易的なコーティング剤では起こりにくいと思いますが、2つ原因が考えられます。1つは、コーティング膜を重ね塗りするときに、前に塗っていたコーティングが硬化する前に塗ってしまって、溶けた結果、変色してしまった、というケース。そしてもう1つは、コーティングの液剤の中に入っている溶剤が、塗装と化学反応をおこして、白っぽく変色してしまうケース、のいづれかが考えられます。

(プロが使用するような本格的なコーティングで、かつ塗装が傷んでいるケースに生じることがあるので、DIYでは起こりにくいと思います。)

対処方法

おそらく変色はコーティング膜で生じているので、取り除く必要があります。

水に濡らして硬く絞ったクロスに、IPAを適量つけて、1パネル拭き上げます。それで変色がなくなれば、再度塗り直して対処します。それでもダメであれば溶剤もしくはコンパウンドを使って、コーティング被膜を剥離します。

予防策

対策は、一概に言えませんが、層を積み重ねる場合は、硬化時間を守ること、初めてのコーティング剤を使用する場合は、被害が起きた時に、対処を最小限にできるようにしておきたいので、小さい面で試してみて問題ないかを確認すること。いづれも対策としては有効だと思います。

6.塗らなくてもよいところに塗ってしまった

原因

例えば、未塗装樹脂部分に液剤がついてしまったや、ヘッドライトは別のコーティングを塗る予定だったのに付いてしまった等が考えられます。原因は、マスキングをしてなかったことや、施工手順を決めてなかったなどが考えられます。

対処方法

塗ってすぐ気づくケースが多いと思います。その場合は、水に濡らして硬く絞ったクロスで拭き上げる、もしくはIPAをつけたクロスで拭き上げるのいづれかになるでしょう。

予防策

対策としては、どういう順番で、塗っていくか決めておくことです。もしくはDIYやる際には、あまり使うことはないと思いますが、より正確にやりたいのであれば、やらない部分はマスキングテープを張っておくのもよいかと思います。付けたくないところはマスキングテープが守ってくれるので、塗布ミスも生じるリスクは少ないと思います。

特にガラスコーティングのDIYで多い「ムラ」。失敗しないための注意事項

ではここからは、ガラスコーティングをDIYでやる際に、一番起こりやすい失敗「ムラ」の対策を詳しく説明していきたいと思います。

1.ムラはどこに起きやすいかを把握しておく

事前にムラはどこに生じやすいか把握しておくことで、「ここはムラが起きやすいからしっから拭き上げよう、チェックも念入りに。」といった心構えができます。

  • パネルとパネルの接合部
  • エンブレム周り
  • サイドミラーの付け根
  • ドアハンドル周り
  • バンバー周辺
  • センサー周り
  • ナンバープレート周辺

といった部分がムラは生じやすいです。特に、パネルとパネルの接合部は目立つので注意が必要です。

基本パネル毎に分けて液剤を塗ると思いますが、隣のパネルに近い部分は、拭き残しが生じやすいので注意してください

2.ムラは起こるものと考えて、塗り終わったらチェックを必ず行う

ムラはどんなに注意しても起きる時は起きてしまいます。なので、チェック体制が重要です。

1パネルが仕上がったら確認する、全体仕上がったら確認する、最後もう一度全体確認をする、のような3度チェックがおすすめです。

キーパー式のムラの確認方法:引用元

もちろんコーティングの液剤によっても違いますので、不安がある方は、施工性のよいコーティング液剤を使うことをおすすめします。

3.施工前に対処方法をパターン別に理解しておく

先程、ムラが生じた場合に、ステップ別で対処方法を紹介しましたが、液剤によっては異なるケースもあるので、施工前に事前にムラができたらどうするべきか、取り扱い説明書を確認されておいたほうがよいでしょう。

特に、硬化前、硬化中、硬化後で対処も変わりますので、決めておきましょう

4.手順をパターン化する

手順をパターン化しておくことも、ムラを防ぐ良い方法です。

最初にどのパネルから塗り始め、その後は時計回りでパネルごとに塗っていき、大きいボンネットやルーフは◯つに分割して塗ろう、など決めておくとよいでしょう。

決めておかないと、その都度考えることに時間を使い、作業に集中できなくなってしまいます。

5.拭き取りやすいマイクロファイバーを複数枚用意する

そして最後の対策は、拭き取りやすいマイクロファイバーを複数枚準備することです。

マイクロファイバークロスによっても拭き取りやすさが変わります。最初の粗拭きは、毛が短いクロスで拭いて、仕上げは裏面の毛が長い方で仕上げる方がやりやすい!といったように、クロスといっても様々な種類があります。

施工に不安がある方は、クロスもいくつか試してみることをおすすめします。また、クロスの枚数が少ないと、作業の最初の時の拭き取り性能と、作業終盤での拭き取り性能が異なってくるため、いつでも効果的な拭き上げができるように、拭き取りにくくなってきたら新しいクロスを使えるように、複数枚準備しておいたほうがよいと思います。

まとめ

車のガラスコーティングをDIYでやる際に、一番大切なことは、「作業が終わったら複数回チェックすること」だと思います。どんな失敗も、早いうちに対処できれば簡易的な対処でいけることが多いので、油断せずチェックすることを心がけていただきたいです。

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