ディーラーコーティングはやめとこう。不要な理由。

ディーラーコーティング はやめとこう。不要な理由。

見積もりに入ってるけど、ディーラーコーティングはやったほうがよいの?知り合いには「ディーラーコーティングはやめとけ!」って言われたけど、実施評判どうなんだろう。

コーティングってキーパーとか聞いたことあるけど、どっちがよいんだろう。

ディーラーのコーティングと専門店のコーティングって何が違うんだろう。

おそらくこちらのページをご覧の皆さんは、新車でお車を購入し、ディーラーからコーティングの説明を受けたものの、本当にやったほうがよいのか?別の選択肢はどうなんだろうと気になっている方が多いのではないでしょうか。

結論から申し上げると、車好きで愛車をずっとキレイにされたいというお気持ちが強い方には、ディーラーコーティングはおすすめしません。様々なメディアやSNSなどの口コミでもディーラーコーティングは良くない!等のコメントをお見かけしますが、本記事ではなぜそうなのか、原因についても詳細にお伝えしていきたいと思います。

目次

高いディーラーのガラスコーティングは必要ない

ディーラーのコーティングは、10万以上するものが多く、料金設定は高めになっております。しかし、価格に伴う価値があるかというとそこまでの価値はなく、私はディーラーでのガラスコーティングはおすすめしません。

なぜ必要ないと思うか、これまで実際に出会ったケースも含めて理由を述べたいと思います。

見積もりに入っていたコーティング

1.原価率は5〜10%程度!価格交渉のネタに使われやすく質がよくない

ディーラーコーティングの原価は5〜10%程度で、業者にコーティングを依頼している場合、その業者の取り分は10〜15%程度が一般的です。そのため、例として10万のコーティングの場合、5,000〜1万が材料費、1万〜1.5万程度が依頼している業者の取り分、残り7.5万〜8.5万はディーラーの取り分という構造になっています。

初期見積もりは高めに設定し、価格交渉次第によっては、本体を多少下げる分、コーティング代金で利益を取ろうというディーラーの戦略が伺えます。

また、業者が施工される場合は、安い代金で施行するため、時間にも予算にも限りがあり、本来の力を発揮することができず、仕上がりの質がイマイチになりがちなのが昨今の流れと言えます。

2.コーティングしなくてもよいと言っているのに、サービスと言ってつけるケースがある?

そして原価が安い分さらに上をいくケースがあります。それはコーティングしなくてよいと言っているのに、「サービスしました〜」と営業マンが納車日ギリギリに言って勝手につけてくることです。これは私が専門店で働いていた時に、ボルボなど外車ではよくあることでした。。。

なぜこんなことが起こるのでしょう。

原価もやすいし、適当に塗りさえすれば多少キレイにみえてしまうということなんでしょう。

展示車やキャンセル等でディーラー営業所で保管期間が長った車に対しては、納車前にお車をキレイにしてから納車する必要があるため、コーティングするところもあります。つまり、悪い言い方をすると、「この車は保管期間長くて傷もまあまああり、汚れてるから、お金をもらうもらわない問わず、コーティングしないとな〜」というのがディーラー側の考え方になります(ディーラーとしては、コーティングやるのが決まっている以上、何とかお金をもらえるように営業してくると思いますが、お金を貰えなかったときには、適当にサービスしました!と言ってお客さんを喜ばそうとするものです。。)

ディーラーからすると、コーティングというのは、傷があったりしても適当に簡単にキレイに見せられるし、場合によっては高い利益も得られる、金のなる木ということです。お客様のお車を最高の状態で提供したい、というお気持ちはディーラーから最近感じにくくなっています。

3.ディーラーは下地処理しないでコーティング。これで新車?というケースがほとんど。

ディーラーでは、極端にいうと、コーティングは「塗っておしまい。」のケースが多いです。塗装の状態を確認し、傷をしっかりとり、適切な状態にしてからコーティングをするという考えはないかと思います。

ざらにあるケースとしては、新車なのに、車の一枚のパネルが再塗装されていて、その塗装のミストがウインドウや他の部分に飛んでいるにも関わらず、その上にコーティングされていた、などもザラにあります。。(トヨタのとある納車5年待ちの人気車でもありました。。)

メッキ部分にとんでいるミスト(赤丸で囲った部分)

また、塗装の異物を取り除くために、目の粗いペーパーで磨かれて、その磨き傷が残りっぱなしになっている上にコーティングされていた、などもございます。

専門店で働いている方からすると、「これ本当に新車?!」と印象を抱くお車が残念ながら増えております。。

なので、ディーラーからすると、先程申し上げたとおり、コーティングは「塗れば楽に適当にキレイになるし、儲けられる」扱いになってしまっています。。しかも安いならまだしも、高いというのが残念でなりません。

ディーラーコーティングとキーパー、専門店との違い

ディーラーコーティングのメリットデメリット

メリット

  • 納車時にはコーティングされている状態なので、いちいちお店に持っていく必要がない

デメリット

  • 誰がどこで施工されているのかわからない
  • 業者が施工していたにせよ、業者のお金と時間の予算は雀の涙程度なので、質は良くない
  • メンテナンスはDIYのみ
  • 金額は高め

ディーラーコーティングの最大のメリットは、コーティングのためにどこかに持っていく必要がなく、納車という一番重要な局面で既にコーティングされている状態、というのがメリットでしょう。一方でメリットとしてはそれだけです。

デメリットは、価格の割に、質が良くないという構造になっていることが主でしょう。先程申し上げたとおり、ディーラーコーティングの施工者は、業者の場合でも業者のお金の取り分が少ないため、施工にかける予算も少なく質が担保できない状態になってしまっています。(これくらいのお金なら、これくらいの時間で、ざっと仕上げる程度しかできない、というイメージでしょうか。)

業者に頼らず社内の整備士や、営業担当が施工することもあります。その場合のレベルは、、、想像いただけるかと思います。また、盲点なのは、メンテナンス体制にあります。ディーラーコーティングの場合、メンテナンスはなく、あくまで施工時にお客様にお渡しされるメンテナンスグッズをもとにDIYで施工するしかありません。

つまり、施工後の日頃の管理は、お客様任せということです。コーティングはどんなに高価で良いコーティングも定期的なメンテナンス、皮膜に溜まった汚れのクリーニングが必要になります。その重要な工程がお客様任せになってしまうというのは、大きなでメリットと言えるでしょう。

キーパーコーティングのメリットデメリット

メリット

  • 初心者でも試しやすい価格帯のメニューがある
  • 全国展開なのでアクセスしやすく、安心感がある
  • 洗車もできる

デメリット

  • コーティング液剤は、施工性>効果
  • コーティング施工者のレベルにムラがある
  • キーパーラボは施工環境は室内のものの、適切な照明設備がなくムラや、傷の見落としが生じるリスクがある(プロショップは、施工環境自体屋外の可能性もある)

キーパーコーティングは、キーパーラボという自社で運営する店舗と、キーパープロショップという検定試験に合格したライセンス保有者が在籍する、他社が運営する店舗の2つの形態が存在します。どちらも全国的に展開するコーティングのお店であり、安心感があるというメリットと、初心者でも試しやすい価格帯のメニューがあるところがよいところと言えるでしょう。一方で全国展開ゆえに生じる、スタッフレベルの質のムラはどうしても存在してしまいます。

キーパープロショップ:蛍光灯のみ、密閉でない温度室管理できない空間で施工

また展開するメニューも、なるべく誰でも施工できるようなコーティングしやすいものを重視している傾向があります。実際に私もキーパーのセミナーを受講したことがあるのですが、動作を均一にし、時間効率が最重要とされている感覚をうけました。ですので、お求めやすい価格帯で大量販売するビジネススタイルといえるでしょう(単価を上げるべく、一部高単価メニューを最近展開してきておりますが、個人的には難しいと思います)

キーパーに関しては、詳細をこちらに記載してますので、よろしければ参考にされてください。

専門店のメリットデメリット

メリット

  • ディーラーやキーパーでは味わえない、丁寧な下地処理(傷一つ無いきれいな塗装)とコーティング効果を堪能できる
  • 最先端のコーティングを提供
  • コーティングを施行するのに最高の施工環境
  • 施工後もお客様の車の状態に合わせて相談し、メンテナンスを実施

デメリット

  • 物によっては高価
  • お店によって予約が取りにくい

コーティング専門店のメリットは、質だと思います。施工に最適な施工環境、照明設備により傷一つない拘った下地処理。検証を繰り返し行うことで最良と判断されたコーティング剤。お客様の車の使用状況、保管状況に合わせた最滝なメンテナンスフォローの実施。どれも車の美観を維持、管理するために最善を尽くしたシステムは、餅は餅屋で、コーティング専門店でしか実施できないでしょう(ただし、そうでない専門店も残念ながら存在するので選ぶ際は注意は必要です)。

デメリットとしては、やはり他のお店に比べると値段が高くなる傾向というところと、お店によっては予約が取りにくいというところになります。専門店選びも、目先の口コミだけでなく、様々な観点を採点し、決められることをおすすめします。

タイプ別コーティング診断【あなたの新車はここで施工がおすすめ】

とにかく納車のときにはコーティング仕上がっていて欲しい方は、ディーラーコーティング向け

質とかぬきに、とにかく納車日という神聖なる日には、ベストな状態で愛車と出会いたい、そういう方にはディーラーでのコーティングがおすすめだと思います。

どこかに持っていく手間もなく利便性のよい選択をされる方には良いと言えるでしょう。ただし、質は問わずにざっくりキレイになってれば良し、という考え方でないと不満が残りますので注意が必要です。

まずは気軽にコーティングを試してみたい、洗車のメンテもすべてお任せしたい方は、キーパーコーティング向け

コーティングの経験もなくまずはコーティングをお試し感覚でやってみたい!という方はキーパーコーティングがおすすめです。ここでの、オススメは、キーパープロショップではなくキーパーラボの方が断然良いかと思います。ラボはキーパー自営の店舗で、プロショップのようにガソリンスタンド等ほかの生業をベースとしておらず、あくまでコーティングと洗車を専業としているためです。近くにありアクセスが良ければ、定期的に通い、洗車などメンテナンスの相談もできるので、好む方も多いと思います。

ディーラーもキーパーも満足できない、圧倒的な質を求めたい方は、専門店向け

何より質重視、餅は餅屋だろう!というお考えの方は、コーティング専門店がベストでしょう。

お客様の為コーティングの成果を出すために、器材なり設備なり液剤なり、あらゆるものに拘りを持って施工される様は、お客様自身のビジネスとも通じるものがあり、オーナーと会話が弾むこともあるようです。理念に共感し、他では味わえない、一生通いたいと思えるお店が、お客様毎にコーティング専門店の中には必ずあると思います。

まとめ

ディーラーでのコーティングについてこれまで私が経験したことや、見聞きしたことをもとに内情を詳しく説明してきました。

”コーティング”という普段馴染みのないことだからこそ、表面的な情報に惑わされず、その会社がなぜコーティングを始めたのかや、どのような人が施工しているのか、今後の展望などを確認いただいた上で決めていただくことをおすすめします。

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