キーパーコーティングは最悪か。1つだけおすすめできるメニューとは。

あのキーパーコーティングは最悪か・・1つだけおすすめできるメニューとは。

CMやYoutube、他SNSなどいろんなところで見る「キーパーコーティング」。

ディーラーでコーティングしたことあるけど効果が微妙だったから別の業者先を検討されている方や、初めてコーティングをするか悩んでいる方など、キーパーラボ・キーパープロショップは、第一候補になることが多いでしょう。

でも、キーパーって本当に良いのか、効果は長続きするのかなど、迷われている方が多いのではないでしょうか。

結論としては、キーパーコーティングは、費用対効果の合わない良くないメニューもあれば、おすすめできるメニューも1つだけあります。

コーティングの出来はそもそも何によって決まるのかを踏まえ、さくらの多い口コミサイト、企業案件の多いYoutubeでは見られないキーパーコーティングの真相に本記事では迫りたいと思います。

目次

キーパーコーティングで1つだけおすすめできるメニューは?

まずいきなりですが、キーパーコーティングの中では唯一のおすすめできるメニューから紹介していきます。

キーパーで唯一おすすめできるメニューは、「クリスタルキーパー」になります。

理由は、3つあります。

  • ダイヤモンドキーパーと同じ液剤を使用している
  • 質の割に値段が安い
  • 自分でも施工できる(丁寧にやれば、お店と同等レベルのダイヤモンドキーパーができお得!)

ダイヤモンドキーパーは、クリスタルキーパーと同じ液剤を使用しているので、クリスタルキーパーの3倍も払ってまでやるメニューではないと思います。逆手に取ると、液剤は販売されているので、クリスタルキーパーの液剤を購入しDIYで施工することができれば、実はお家でお安くダイヤモンドキーパーも施工できてしまいます。

そのため、キーパーの中だとおすすめできるのは、「クリスタルキーパー」になります。

車を大切にお乗りになりたい方には他のキーパーのコーティングメニューがおすすめできない理由、そしてクリスタルキーパーならなぜおすすめできるのかを、ご理解いただけるようにこれから詳細紹介していきます。

まずは一般的にキーパーコーティングは最悪とされているのか。その評判に迫っていきます。

キーパーコーティングは最悪なのか?本当の評判は?

これはまじでやってよかったって思います、まず色が変わって手触りがスルスルになります、ブロワーの風で水滴全部綺麗に飛んで感動しました笑

施工してから1年半程経ちましたがシミは全くつかないわけではなく、だいぶ付きづらくなる感じでした。

みんカラ

研磨が必要とのことでしたので、追加作業を依頼しましたが、施工後はポリッシャー跡の方が目立ってしまい、余計酷い仕上がりになりました。また、パネルのつなぎ目などのウォータースポットもキレイにすると言っていたのに、何も手を付けていない。そのまま放置されています。

酷い場所はウォータースポットの上からコーティングを施工している場所もあり。。。

とてもプロの作業とは思えない仕上がりでした。

みんカラ

キーパーコーティングのおかげで汚れにくいし、洗車したらすぐ元通り!

これ1年続くならホント有難い

twitter

キーパーのコーティングの評判を調べると、良い意見もあれば、辛辣な評価をされている方もいました。

ある程度キレイになって、撥水が続き、シミがほとんど無い状態で満足される方もいれば、一方で、磨き傷がが気になる方、細部の汚れ、シミが気になる方もいるでしょう。

評判を調べていると、前者の方は、概ね満足されている方が多い印象です。一方で、本当に車を大切にされ、感覚が他の方より鋭い方は満足されず、不満がありそうです。

では、なぜ不満が残るのか。

キーパーのコーティングは最悪!と評される方がなぜいるのか、真相に迫りたいと思います。

コーティングの出来はそもそもどんな要素できまるのか、まず解説していきたいと思います。

コーティングの出来はこの5つの要素で決まる

仕上がりがすごく良いコーティングと最悪な仕上がりのコーティングの差は、何によって決まるのでしょうか。

実は5つの要因でコーティングの質は決まるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.コーティングの液剤

コーティングの液剤は、コーティングの質を決める重要な要因になります。

コーティングの液剤の進化は日々進んでおり、ワックス、ポリマーコーティング、ガラスコーティング、そしてセラミックコーティングと海外を中心に様々な液剤が開発され、耐久期間も進化ととももに伸びております。

海外では、既にメジャーだけど日本ではまだニッチな商品というものもざらにあります。

そのため、常日頃より液剤の進化、開発に力を入れることは、コーティングを施工するお店にとっては必須といえます。

2.コーティング作業をする環境

理想のコーティング作業場は、①ボディの傷を見たり、コーティングムラを防止するために様々な種類の照明を用意すること②コーティング専用の遮蔽された部屋であること③温度湿度の管理ができることの3点が重要になります。

蛍光灯では見えない傷が、LEDでは見えたり、色温度や光量によって、見える傷見えない傷があります。

色温度や光量を調整できるScangripライト

そのため、コーティング作業者にとって、照明は命といえるものでしょう。コーティング拭き取りする際に、ムラを確認する上でも照明は重要です。適切な照明がないと、ムラや傷を見逃してしまい、致命的なミスを犯しかねません。

また、作業空間は、コーティング専用で完全遮蔽されている部屋が理想です。ディーラーや量販店でよくあるような、修理作業の隣接するエリアでコーティング作業となると、知らぬ間に油汚れがついたり、砂ホコリを巻き込み、傷をつけてしまうリスクがあります。

温度と湿度も一定に保てることが重要です。温度湿度を一定に管理できないと、コーティングの硬化不良を起こすリスクや、反対に乾燥が早すぎて、うまくコーティング剤がふきとれず、ムラの原因にもなってしまうことがあります。

3.コーティング作業者の経験・スキル

コーティング作業者は、車の塗装のプロであるべきだと思っています。なぜなら、車の塗装は色、メーカー、車種、使用状況、保管状況によって全く状態が異なります。

極端なことをいうと、全く同じ状態の塗装というのはなく、1台1台全く別物になります。塗装の状態に応じて、コーティング前に塗装の状態を整える下地処理の内容もアレンジするため、塗装の状態が理解できてないと、最適な下地処理をすることができません。その下地処理がコーティングの質を左右するため、塗装の状態がわかる作業者の経験・スキルが重要になります。

「この部位は、おそらくディーラーで納車前にブツトリ(塗装中についた傷や汚れをとること)していて膜圧が極端に薄そうだから、これ以上磨かないでおこう。」など、施工現場ではよくあることです。また、新車にも関わらず、「フロントドア一枚再塗装で、養生をちゃんとしていないために塗装のミストがほかの部分に飛んで白ボケているように見えるから、ここは塗装を傷めないように不用意に磨かず適切な溶剤を使ってミストを取り除こう」、などもあります。。

よく塗装の状態を分かっていなくて、磨いてみたら塗装の下地がでてくるってことも、、、そこは磨かなくてもよくて溶剤だけで対処できるのに、、など、そんな知識・経験を持ち合わせてない人に大切な愛車を施工してほしくないですよね。

4.磨き作業で使用する器械

磨き作業で使用するポリッシャーや、バフ、そして研磨剤であるコンパウンドはいろんな種類を準備しておくことも重要です。

先程お伝えしたとおり、塗装の状態は車に応じて千差万別です。あるコンパウンドだと塗装にへばりついて使えず、このコンパウンドなら問題なく行けた!なんてことも結構あります。

そのためお店の中には、1種類2種類だけでなく、何十種類ものポリッシャーやバフ、コンパウンドを用意されているところもあるほどです。

このメーカーにはこれを使う、といったように完全マニュアル化は難しい部分だと思います。なので塗装の知識はもちろん、いろんな機材を触り、特性を知り、使いこなすスキルも作業者には求められるでしょう。

5.企業方針

これは当たり前かもしれませんが、企業の方針、ビジョンもコーティングの質を左右する重要な要因になります。

安い金額で短納期でざっくりと綺麗にする大量販売をする方針なのか、それとも金額は高いが、一台一台丁寧に

限られた台数だけを施行する方針なのか、によってコーティングの質も変わるでしょう。

コーティングの質を見るのに、企業の成り立ちや経営者の人柄を良く知ることは重要だと思います。

車を大切に扱う方に、キーパーコーティングがおすすめできない理由

これまで説明させていただいたことを踏まえて、なぜキーパーが良くないのか、最悪だ!と言う人がいるのかを説明していきたいと思います。

有機質のコーティング剤を使用しているため劣化しやすい

クリスタルキーパー以上のキーパーコーティングは、基本2層構造になっており、表層の被膜は、「レジン被膜」といい、有機質の被膜になっています。

有機質の被膜は、水垢水シミに強いというメリットがありますが、一方で無機質のコーティング被膜に比べると、排気ガスなどの油汚れや、熱や紫外線、酸性雨に弱いというデメリットがあります。そのため、劣化が早く定期的に皮膜の交換が必要になり、メンテナンス頻度が多くなってしまいます。

そのため、「コーティングしてまだ3ヶ月なのに、撥水が弱くなった。。」などの口コミが時折あるのではないかと思います。

コーティング作業する環境が整っていない

キーパーには、ガソリンスタンドなどに併設されている「キーパープロショップ」と、直営店である「キーパーラボ」の2タイプあります。

プロショップの多くは、コーティング専用の部屋がなく、外で施工となりますので、傷を見たり、コーティングムラがあるかどうかを丁寧に見るというのは不可能かと思います。そのため、ムラが発生したりすることがあるのでしょう。

一方のキーパーラボは遮蔽された屋内空間での施工となりますが、”照明”にこだわりのあるお店は少ないかと思います。

基本蛍光灯と白い大きな板を使用してムラを確認する形がマニュアルのようですので、細かな傷を追ったりは難しい環境となっています。

コーティング作業者のレベルが均一でない

キーパーといえば、検定制度や全国技術コンテストが有名かと思います。

基本マニュアルに沿った流れを学び、かつ毎回時間を測られるので、時間をかなり意識した施工を叩き込まれます。

キーパーセミナー終了時にもらえる修了証

先程お伝えしましたが、塗装は車の状態によって千差万別で、下地処理の方法も変わります。そのため、現状のキーパーの育成方針では、丁寧な施工は難しいかと思います。

確かにマニュアル化すれば一定レベルになるかと思いますが、”まずまず”といったところになるのではないでしょうか。ただし、車の汚れの付き方は一定ではないですし、その汚れ・傷の取り方も塗装の状態、汚れの付き方の状態によって変わるので、なかなか現状のマニュアル方針からすると良い評価をつけづらいかと思います。

マニュアル外・過去経験したことのない塗装となった場合はマニュアルの中では上手な処理ができず、残念ながら仕上がりが良くない、、といったこともあると思います。

磨き作業(=下地処理)を重視していない、諦めを感じるレベルに

コーティングのオプションとしてある、「細密研磨」。実は2021年までは「軽研磨」と「鏡面研磨」の2種類ありました。傷のレベルに応じて、”軽”研磨なのか、”鏡面”研磨に別れていました。その時に使用する器械も「ギアアクションポリッシャー」と「ウールバフ」、そして「ウレタンバフ」となっており、コンパウンドについては明記がないためわからないですが、ポリッシャーについては一番研磨力の強い「シングルポリッシャー」は使用しておらず、その時からキーパーの研磨に対しての考え方、方針に違和感がありました。

確かに、昨今シングルポリッシャーがなくとも良いバフ・コンパウンドを使用することで処理できるようになってきていますが、残念ながらシングルポリッシャーでないと古いお車など研磨できないレベルの傷もあります。そのような場合、傷が残ってしまうため、仕上がりレベルが気になっていました。

昔の研磨メニュー①
昔の研磨メニュー②

そして現在、メニューは、「細密研磨」のみになりました。そこには、下記のとおり「キズを消すことやボディの汚れ落としをすることはできません」となんとも親切に書かれているのです。。

現在の研磨メニュー

キズが残っていてもコーティングで見えなくなるという論理なんでしょうが、私自身残っているキズをコーティングで完全に埋めてしまうような液剤に海外のコーティング含め出会ったことはありません。むしろ光の反射具合によっては余計に目立つようになります。

おそらく、鏡面研磨と言いながらもキズが取れてないケース、もしくは磨き作業による何かしらのミスがあって、より簡単なことしかしない・できない方針に舵をきったのだと思います。大所帯の会社ゆえに、全員が精細に丁寧に深いキズもとるような研磨をできず、あくまで表面の艶出しレベルしかできないと判断されたのでしょう。

旧車など古くても大切にされている車はキズが多くあるケースもあり、そのような場合研磨は捨ててるんだと思います。

”どんな塗装のレベルでも、最適な状態に仕上げる”、という意味で評価すれば、キーパーでは、研磨を捨て、下地処理はやりませんと諦めを感じさえもしております。

企業の成り立ちが現在の高額メニューとマッチしていない

もともとキーパーの成り立ちはご存知でしょうか。

キーパーは、傷一つもないくらい最上級の状態を目指すことは捨てて、ざっくり全体が綺麗に見える状態を目指すことを選んで、キーパーのコーティングシステムの原型を作り上げたようです。時間と体力、技術が必要な磨き作業をしないで、お客さんが店で待てる時間で車を綺麗にする方法を思考したことから、現在のキーパーが生まれました。

詳細はこちらの本を御覧ください。KeePerの方針すべてを理解できる本となっています。

一方で最近のキーパーは、ハイエンドの製品メニュー(例:exキーパー)をラインナップし、”息を飲む、過剰なまでの美しさ”を謡っています。経年車は研磨もメニューにありますが、先程申し上げたとおり、最上を目指すような体制に人財面、器材面でなってないため、中途半端な仕上がりになるリスクがあります。

過去のキーパーの成り立ちとは一線を画すような、研磨や最上を謳う高価なハイエンドメニューまでPRしてくるのは、企業体制を変更しない限り、無理があるのではないでしょうか。

まとめ

コーティングの出来を決める5つの要因を紹介し、なぜキーパーがおすすめできないのかを解説してきました。

自身の見解としては、クリスタルキーパーはおすすめできても、それ以上のメニューに関しては、費用対効果の合わないメニューだと思います。コーティングの効果、仕上がりに最上を求める方は、コーティング専門店で施工されることをおすすめします。

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