セラミックコーティングに騙されないで。注意すべきデメリットとは

セラミックコーティングに騙されないで。注意すべきデメリットとは。
  • いろんな種類の車のコーティングがある中で、セラミックコーティングって評判よいの?デメリットはないのか。ガラスコーティングと何が違うの?
  • 簡単に自分でできる、スプレー式のセラミックコーティングも最近あるけど、どれがよいんだろう。

多くの方がこんなお悩みをお持ちかと思います。

近年、車コーティング専門店で施工メニューとして増えている「セラミックコーティング」。

ガラスコーティングよりも耐久性、防汚性に優れる最上級の製品として謳われていますが、果たしてそうなのか。なにかデメリットはないのか。

ガラスコーティングとの違いや専門店に騙されないために気をつけるべきポイントなど、セラミックコーティングの評判を説明します。また、自分で施工を考えている方向けに、近年様々なメーカーが発売している、スプレー式のセラミックコーティングの選び方やおすすめについても解説したいと思います。

コーティング業界は、ブラックボックスな市場だからこそ、正しい知識を身につけて、後悔しないコーティングが出来るようになりましょう!

では、早速、結論から、、、

セラミックコーティングで注意すべきこと
  • 5層や10層のコーティングは効果なし。車コーティング専門店が儲けたいだけ?
  • 9Hや13Hなど硬度が高すぎても意味なし。
  • セラミックコーティングが施工できることは技術力の証ではない。

理由をこれから説明していきます。

目次

ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い

スクロールできます
セラミックコーティングガラスコーティング
耐用年数5-7年3-5年
価格15-50万10-30万
主成分SiO2SiO2
メリット・耐薬品性に優れ、紫外線にも強いため、被膜の撥水性/光沢性の維持期間がガラスコーティングに比べ長い。・セラミックより安価。
・業界スタンダードのため安定した施工実績が期待できる。
デメリット・シミ、ムラになりやすいものもある。
・高価
・セラミックの方が、薬剤的には耐薬品性/対紫外線の観点で劣る。結果耐用年数の目安に差が出る。
ガラスコーティングとセラミックコーティングの違い

セラミックコーティングとガラスコーティングは実は同じ!?

セラミックコーティングとガラスコーティングの違いは何でしょうか?

結論、主成分は変わりません。ガラスコーティングもセラミックコーティングも二酸化ケイ素であるSiO2になります。

違いは、主成分以外の成分と、その配合による機能の違いと言えるでしょう。

セラミックコーティングには、炭化ケイ素や二酸化チタンなどの成分が含まれます。追加の成分に何が含まれるのか、その配合の仕方などで各種セラミックコーティングの特徴は異なるものの、一般的な従来のガラスコーティングに比べると、耐薬品性に優れ、紫外線にも強い皮膜を形成するため、撥水性、光沢性の維持期間が長くなっています。

一般的には、セラミックの方が被膜が硬いから小傷がつきにくいことや、重ね塗りをすることで光沢が増すこともメリットとして言われることが多いですが、それは違います。その理由を述べていきたいと思います。

(海外では、日本でいうガラスコーティングというものは存在せず、①ワックス②シーラント(ポリマー)③セラミックコーティングの3種類になります。つまり、日本でいうガラスコーティングは、海外では、セラミックコーティングとして分類されるように、実に曖昧な定義になっています)

セラミックコーティングで注意すべきことと、その理由

薬剤の基本性能としては、確かにセラミックコーティングのほうが良いですが、業界スタンダードになっておらず、施工店が限られる状況だからこそ、お店の言うことには注意が必要です。

冒頭でも言いましたが、セラミックコーティングで気を付けることは下記のとおりです。

  • 5層や10層のコーティングは効果なし。コーティング専門店が儲けたいだけ?
  • 硬度が高すぎても意味なし。
  • セラミックコーティングが施工できることは技術力の証ではない。

理由を説明します。

1.多層化しすぎるコーティングは無意味。お店が儲けたいだけ?

お店からこんなことを聞いたことはありませんか?

「重ね塗りすることで光沢が増しますので、10層がおすすめです。」「柔らかい塗装には、層を増やすほどコーティング硬度が増すので傷がつきにくく、雨染みがつきにくくなります!」

これは、本当でしょうか?

これは多層化によりお店側が儲けたいだけで、車にとってはメリットが何一つないと思います。

コーティングが剥がれてしまうリスクが増える

多層化しすぎてしまうと、塗装面とコーティング被膜の密着度合いが弱いため、すぐに剥がれてしまうリスクが高くなりますす。塗り重ねるたびに前に塗ったコーティング皮膜が多少なりとも溶けながら膜を生成することが考えられ、その際に密着不良が生じやすくなってしまいます。

また、塗装面とコーティング皮膜の密着不良のみならず、層を増やしすぎてしまうと、層と層の間の剥離リスクが高まってしまい、逆にコーティング効果を損なう可能性が増えてしまいます。

コーティングを施工する目的の一つである塗装を守る観点でいうと、3層くらいが良いので、それ以上は無意味で逆に効果を損なうリスクがあるので、4層以上勧められた場合は、注意しましょう。

ムラになりやすい

コーティングムラは、コーティングを塗る際に、塗り残しがありムラとなってしまいます。

右下部分にムラが見える

そのため、塗る回数が増えれば増えるほど、ムラのリスクは増えるということです。

コーティング層を5層だったり、10層になってしまうと、塗る回数が増える以上、拭き残しのリスクはその分増えることになります。その結果「ムラ」ができてしまうのです。

4層以上のコーティング層を増やすことは、お店側は層が増える分売り上げがあがるので良いかもしれませんが、お客側にとっては、何も効果はなく、むしろ危険なので騙されないように注意しましょう。。。

2.硬度が高すぎても意味がない?

巷ではセラミックコーティングにおいて、硬度9Hや13H等、硬度の高さで傷がつきにくい!とPRしている専門店が多いようです。ただ硬度が高い、だけでは何もメリットありません。

なぜなら、

  • コーティング被膜は、厚くても3〜5ミクロン程度。サランラップ(10ミクロン程度)の半分の厚みにもならないコーティング被膜。いくら硬くても傷から守るレベルにはならない。
  • 塗装の硬さは、2H~4H程度。コーティングが硬くても塗装が柔らかいと、結局傷がついてしまう。

塗装の硬さはだいたい2〜4H程度になります。その上に硬い9Hや13Hのコーティング被膜がのったとしても、本来のコーティング被膜の性能を活かすことはできず、割れるリスクが伴います。(13H硬度のコーティングもありますが、日本には13Hの鉛筆はないので、海外の鉛筆でも傷がつかなかったから、13H表記をしているのだと思われますが詳細は不明です)

マニキュアを例にするとわかりやすいでしょう。硬い爪の上にマニキュアをぬらず、柔らかいものの上にマニキュアをぬっても、多少の衝撃で割れてしまうのが想像できるのではないでしょうか?コーティングも同様です。塗装本来が柔らかいのに、薄い硬いコーティング被膜を載せても”硬さ”というスペックは、性能を発揮できないのです。

傷から守るためにであれば、コーティング膜の柔靭性、そしてコーティング膜の滑りやすさの方が重要です。膜のフレキシビリティが高ければ、割れにくく剥がれるリスクも少ないですし、また、滑りがよいとコーティング膜に傷をつけようとする物体と膜に摩擦が発生せずに滑るため、傷が付きにくくなります。

ただし、残念ながら膜の弾力性や滑りやすさの数字はコーティング剤ごとに数値化されているわけではないので、現状比べようがありません。ここを見定めたいですよね、本来は。。

確かなことは、硬度が高い!は差別化ポイントではなく、塗装が柔らかい以上、価値には繋がらないのです。ですので、硬度が高い、だけで高いコーティングを選ばないようにご注意ください。

3.セラミックコーティングが施工できることは、技術力の証にはならない

「セラミックコーティングは、限られた認定施工店でしか施工できないから、良いお店の証。」

「セラミックコーティングはガラスコーティングに比べると、被膜が厚いからムラができやすく、施工難易度が高いので、できるお店は技術力が一流。」

残念ながらそんなことはないです。

認定施工店になるのに、技術力は問われません

セラミックコーティングにも様々なメーカーの薬剤があります。大体のメーカーが認定施工店制度を設けています。認定施工店になる条件は様々ですが、メーカーによる使い方の研修を受けてもらえれば、認定施工店になれるくらいのレベル感がほとんどです。薬剤メーカーからすると、施工店を増やすことは継続利用の得意先が増え、売上アップに繋がるので、当然と言えば当然かと思います。もちろんあまりにも技術がないところは、コーティング剤のブランドを守る観点上、認定しないとは思いますが、あくまであまりにもできないところを認定しないだけで、認定施工店になった=技術力が高い!とはなりえないです。

認定施工店制度はこのような構造になっているので、技術力を測るのに、セラミックコーティングの認定施工店かで判断する、はおすすめできません。

完全無機質のガラスコーティングとセラミックコーティングの施工難易度は同じ

コーティングは塗った後に、クロスで吹き上げます。そのため、塗装面に残るコーティング被膜の厚さは、どの薬剤でも大きく変わりません。ガラスコーティングよりもセラミックコーティングのほうが被膜が厚いと謳う専門店は多いですが、実際は3-5ミクロンで変わらないです。さきほどもお伝えしたように、海外ではガラスコーティングのことをセラミックコーティングと言っていますし、ガラスコーティングの中には、セラミック以上に施工難易度が高いものも存在します。(塗っている最中にすぐ乾き、手早くかつ丁寧に拭き仕上げないとムラになってしまうものもあります。)

そのため、同じ層数ならば、ムラの出来安さも大きく変わらないため、施工難易度は、セラミックコーティングもガラスコーティングも同じです。

よって、セラミックコーティングが施工できるからといって、技術力が高い、の証明にはならないのです。

自分で施工できる、スプレー型セラミックコーティングの選び方(bolasolution p17など)

これまでは、お店に依頼する場合の、セラミックコーティングの注意点について説明してきました。一方で最近では、SONAXやbolasolution p17など、自分で施工できるスプレー型のセラミックコーティングも増えています。各社それぞれ特徴があり、メリットデメリットは人それぞれ感じ方が違うかと思います。

プロの観点でみたときに、どのような選び方をすればよいか3つのポイントを説明しようと思います。こちらの3つのポイントで各社評価してみて、自分にあったコーティングを選ぶと良いでしょう。

施工性

簡単に、ムラなくさっと施工できるかどうかです。

コーティング剤によっては、乾式・湿式両方対応できるものもあります。最初は、湿式でやって慣れてきたら乾式でやる!のように、ご自身のレベルに合わせてできれば、1つのコーティング剤で性能をコントロールできるので、メリットがあると言えるでしょう。スプレーコーティングの耐久性は、長くて1年、短くて1ヶ月と幅があります。耐久性が短くても、施工性が簡良ければ良い、と考える方もいらっしゃると思うので、”施工性”は重要な要素になります。実際に1本買ってみて試してみたり、昨今ではSNSでレビューコメントや動画があるので、参考にしてみるのも良いでしょう(広告ではないか、には注意してください。最近これは本音なのか、広告なのか分かりにくく嫌ですよね、、)

防汚性

汚れのつきにくさ、そしてシミができても簡単な溶剤で取れるかどうか、という観点で、防汚性も重要でしょう。

スプレー型コーティングによって、ホコリ、泥、油分汚れ、水シミのつきやすさは違います。汚れているかどうかは個人的な感覚にもよるかと思うので、実際に使ってみていつも使っているものより、汚れがつきやすいか否かの検証をしてみるとよいでしょう。また、仮に汚れても、簡易的な溶剤で汚れるが取れるかどうかのメンテナンス性も重要かと思います。弱い溶剤でも汚れはすぐ取れるのか、取れた跡にコーティング膜は残っているのか、そのあたりも判断してみるとよいでしょう。

耐久性

水弾きがどれくらいの期間、残存するか、という意味で耐久性は重要かと思います。

これも結局使わないと実は判断できないのが現状になります。。。なぜなら、メーカーがうたう耐久期間、皮膜残存期間、光沢期間は各メーカーごとに定義が異なるからです。期間を定める検証方法は1つならず、各メーカー毎に定義されてしまっているのです。。なので、定義が異なる以上、耐久性の良し悪しを判断できず、実際に使ってみるしか耐久性は判断できないのです。

また、ご自身の車の保管環境や、洗車頻度、車の使用頻度という外部環境によっても、耐久性は異なります。屋内保管で1ヶ月に1回しか使わない人と、青空駐車で毎日使う人だと、前者の方が同じコーティング剤でも耐久期間が長いのが想像できるかと思います。

ですので、メーカーがうたう耐久期間はあくまで参考までにして、ご自身が期待される耐久期間が望めそうなものを判断していく必要があるでしょう。(良いものを選ぶには、PR内容は参考までに、周りで使われたことのある人の評価を確認されるのが一番良い方法です)

まとめ

  • 5層や10層など、過度に多層化されたコーティングは効果なし。コーティング専門店が儲けたいだけ。
  • 硬度が高すぎても意味なし。
  • セラミックコーティングが施工できることは、技術力の証ではない。

セラミックコーティングの液剤自体は、確かにガラスコーティングよりも良いと思います。ただし、セラミックコーティングを施工する内容やお店選びを間違ってしまうと、余計なお金を払ったり、効果が半減してしまう可能性があります。

後悔しないコーティングをするために重要なことは、単にセラミックコーティングが施行できる、よりも「技術力の確かな信頼できるお店」かどうか、の方かと思います。まずは、お店の方とお話してみて、少しでも疑問に思ったことは質問してみて、その回答に納得できるかどうか、信頼できるかどうか、慎重に判断されることをおすすめします。

「車の塗装を守り、汚れをつきにくく、そして取れやすくすることで美観を維持すること」が、コーティングの目的だと思いますが、素晴らしいお店はこの目的に忠実で、真摯に日々向き合っています。

せっかくコーティングするからには後悔のないコーティングをしてもらえるように、分かりにくい業界の裏側まで詳細にお伝えしてきました。

少しでも皆さんのコーティング選びの参考になれば幸いです。

素晴らしいお店で、良質なコーティング体験が出来ることを祈っています!

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