カーワックスとコーティングの違い。併用はできる?

カーワックスとコーティングの違い。 併用はできる?

・車のワックスとコーティングってどんな違いがあるんだろう。

・ワックスとコーティングを併用しても大丈夫なのかな。併用する場合コーティングが先?

車の塗装をケアするアイテムとして、「ワックス」と「コーティング」があります。

なんとなくコーティングのほうが良いものとして扱われてるけど、実はその違いがわからなかったり、併用しても良いのか良くないのかわからない方が多くいると思います。

そこで本記事では、ワックスとコーティングの違いや、併用してもよいのか、注意点について詳しく説明していきたいと思います。

目次

車のワックスとコーティングの違い

まず、ワックスにもコーティングにもそれぞれいくつかの種類があり、特徴が違うので詳しく説明していきたいと思います。

ワックスの種類とメリットデメリット

1.天然ワックスと石油系ワックス

ワックスには、天然ワックスと石油系ワックスの2種類があります。なんとなくカルナバ蝋をつかったものをワックスだと思っていた方は1種類だと思われていたのではないでしょうか。

天然ワックス:ザイモール チタニウムグレイズ

天然ワックスは、カルナバ蝋をメインとした天然由来の成分のみを配合したワックスになります。カルナバ蝋は、ヤシの葉の表面を覆う蝋で、大理石のような光沢を呈しつつも、非常に硬く、天然のワックス・エステルを主成分とする蝋の中では最も融点(個体が液体になり始める温度)が高い素材になります。主な天然ワックスは、スイスバックスやザイモール製が有名です。

成分に「石油系溶剤」と記載のWAX G

一方で、石油系ワックスは、名前のとおり、カルナバのみならず石油系の溶剤を含むワックスになります。日本で流通する多くの製品は、石油系ワックスになります。

2.ワックスのメリットデメリット

ガラスコーティングと比べた時の、ワックスのメリットデメリットを天然ワックス、石油系ワックスそれぞれ分けて表にしました。基本的には、ワックスの良さというのは、コーティングで味わえない、塗れたような深い艶や光沢、そして手触りだと思います。一方でデメリットは、耐久性がコーティングに比べ劣るというところと、拭き取りが重かったりして施工に手間がかかるということです。

スクロールできます
天然ワックス石油系ワックス
メリット・手触り
・光沢、艶
・匂い
・製品の金額は安い
・手触り
・光沢、艶
デメリット・3ヶ月程度とコーティングに比べ耐久性が低い
・製品の金額が高い(1.5万〜10万)
・施工に手間がかかる
・コーティングと併用すると、白く曇ったりする
・施工に手間がかかる
・1,2ヶ月の耐久性
コーティングと比べた際の比較表

コーティングの種類とメリットデメリット

1.ポリマーコーティング/ガラスコーティング/セラミックコーティング

コーティング剤には、いろんな種類があります。ガラスコーティング、ガラス系コーティング、セラミックコーティング。最近では、発展途上段階にあるグラフェン、カーボンナノチューブといった種類も出てきています。

どのコーティングもSiO2(二酸化ケイ素)を使用しているのは同じで、そこに添加される化合物の違いなどで総称が変わります。実にわかりにくい区分に日本はなっており、耐久期間なども日本基準での試験方法などもないため、PRされている効果も嘘か本当かは使ってみないとわからない市場環境になっています。DIYでコーティングする場合でもプロ顔負けの効果で、簡単にスプレーでコーティングができる製品も増えており注目されています。

コーティングを実際にDIYで施工されたことがある方に、最強のコーティング剤のアンケートを取りましたので、ご興味あればこちらで結果をご確認ください。

2.コーティングのメリットデメリット

ワックスに対するコーティングのメリットは、

  • 施工が簡単な傾向にある
  • 耐久期間が長い(DIYの場合半年〜1年程度)

になります。

一方でデメリットは、

  • 光沢やツヤ感が劣る
  • 手触り (最近コーティングでも手触りに拘ったものも増えてきているので一概には言えませんが)
  • 値段がワックスに比べると高い傾向

になります。

あなたはワックス向き?コーティング向き?

では、ご自身で施工する場合、どちらに向いているのでしょうか?

ワックスとコーティングは併用できる?

まず併用できるかどうかですが、石油系ワックスをコーティングに併用することはできません。なぜなら石油系ワックスによりコーティング被膜が溶けてしまう可能性があり、コーティングの効果が落ちてしまうためです。

一方で天然ワックスに関しては、成分的には問題ないと考えられます。ただしワックスとコーティングの組み合わせによってはどんな影響があるかは検証してみないと分からないため、併用を控えるように推奨しているケースが多いです。DIYで施工する場合テストパネルや小さな面で一度検証し、効果に違いがあるかを確認いただくことを推奨します。(そもそもプラスの効果が実感できないとやる意味はないと思うので。)

光沢、艶を一番気にされる方は「ワックス向き」、手っ取り早くキレイを維持したい方は「コーティング向き」

自分の納得のいく状態が他の人とは違っていて、キレイの感度が厳し目で、とことん車にかける時間に喜びを感じられる方は、ワックス向きと言えると思います。確かにワックスは大変ですが、本当に好きでこだわりのある方は、海外の様々なワックスを検証される方が多い印象です。

一方で、そこまで車にかける時間はないけど、車が汚れるのは嫌で効率よくキレイを維持したい方は、「コーティング向き」と言えます。先程も申し上げたとおり、簡易的でも効果のあるコーティング剤が昨今増えているので、ある程度の出来なら、効率よくキレイを管理しやすくなってきています。

【目的別】人気の併用方法、順番は?

光沢、艶重視の方

光沢、艶を重視される方は、コーティングを施工し、硬化後天然ワックスを施工します。

さきほども申し上げたとおり、天然ワックスとはいえコーティングとワックスの組み合わせによっては無意味かもいれないですし、問題がある可能性も0ではないため、小さな面やテストパネルでの検証をおすすめします。

中には、コーティングとワックスの組み合わせで、ワックスだけに比べて撥水もよくなったということもあります。

耐久性重視の方

耐久性重視の方は、コーティングのみがよいかと思います。

その場合、被膜を重ねるのですが、最大3層程度が効果を最大限享受できる限界かと、経験上思います。液剤の中には被膜を重ねれば重ねるほど良いです!的なものもありますが、効果のほどは定かでは有りません。

まとめ

以上、カーワックスとコーティングの違いや、併用方法について解説してきました。

車の美観に求める価値観は人それぞれで、価値観に応じて、おすすめの液剤の種類や施工方法も変わるということをご理解いただけたかと思います。

ぜひご自身の価値観にあった、正しい知識に基づく施工で満足されることを祈っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次